備前焼、窯巡り
どやがお
原発問題、今後はどうなって行くのか素人にはよくわからぬままに日が過ぎて行きます。
発表される内容は「こんなことになっちゃいました」という結果。これからどういうことがどのぐらいの確率で起こりうるのかという点についての正式発表が聞こえて来ないのは何故?今までの発表を振り返ると、「パニックを引き起こさない」ということに重点を置いて、楽観的な情報のみを出して来た、そんな感じです。色んな反応をする人がいるので、パニックを起こさないように情報を選別して出すこと自体は必要なのですが、あまりそちらに偏り過ぎると、騙されてるんじゃないか?と疑心暗鬼を引き起こすことにもなります。組織運営の観点で見ると、全体を守るために一部を犠牲にせざるを得ないこともあることだから。もしかすると自分は全体のために犠牲にされちゃう立場にいるんじゃないの??と思わせちゃいけない。
ネットで色んな流言飛語が流れるのも、そういう反応のように思います。

そんなことばかり考えてると具合悪くなるので、陶芸修行中のべてぃは備前焼の窯元めぐりに行ってきました。
備前市は岡山から各駅停車で35分。JR赤穂線の伊部(いんべ)駅の周辺に沢山の窯元直営のお店と美術館なとがあります。駅舎の二階は備前焼の作家さんの作品を集めた販売所兼ギャラリー。

まずは駅の隣の「備前焼美術館」へ。入場料大人700円。
4階建ての美術館すべて備前焼です。一階には備前焼とは何か?を実物、写真、文章で説明があります。ぐるりと回るとにわか仕立ての備前焼通...にはならないけど、一応、備前焼の特徴がわかるようになります。
昔、岡山に住んでいた頃は、備前焼=「赤茶と黒色がまだらになった地味な焼き物」ぐらいに思っていました。しかし年齢を重ねて、また自分が陶芸をやるようになった今、じっくり作品を見てみると、備前焼とはこんなに素晴らしいものだったのか!とちょっと感動しました。

美術館の後は窯元のお店を沢山回っておそらく千点以上の作品を見た中でべてぃの興味を引いた作品をご紹介。
上の写真は駅二階で作品展をされていた、若い作家さんの花入れ。
オーソドックスな備前焼とは違う、斬新な形の作品が多くてべてぃ好みでした。中でもこの作品、「どや?ぼくって可愛いやろ?」って自信満々、胸張ってる感じがかわいい。
おさる?
そしてこれ。美術館にあったもの。
ロールシャッハテストじゃないけど、何か見えません?
べてぃはぱっと見た時に「お猿がいる?」と思いました。もしくはクマ。

備前焼は釉薬を使いません。土で形を作ってそのまま窯に詰め、赤松を燃やして焼きます。徐々に温度を上げて10日ほども薪を焚き続ける。窯は巨大で、一度に2000点ほどの作品を窯いっぱいに詰めて焼きます。
模様は人が描いたり、色付けしたりするものではなく、温度の違いや赤松の灰、すす、ヤニなどが付着することによってできるものです。置く場所や窯いっぱいに詰め込む作品をどう配置するかで模様が変わる。隣に置いた作品の形によって、灰のかかり方や温度が違い、出来上がりの模様、色の具合も変わってきます。陶芸というと、ろくろに向かって形を作っているところばかりが映像として浮かびますが、窯に詰める作業も大切な陶芸の技術なのです。その上、大体ここにこう組み合わせて配置すると、こういう模様になりそうだと計算して焼いても、出来あがってみたら全く期待はずれだったり、逆に予想を遥かに上回る模様になったりすることも。火の神様の思し召し。

このお猿さん模様も火の神様のお絵描きです。

色々楽しくお話してくださった作家さんによると、人によって違いはあるけど、彼の場合は窯詰めに10日、焼くのに10日だそうです。配置で作品の出来が変わるので、他の人と窯をシェアするのは難しく、作家さんは基本的には一回の窯をすべて自分の作品でうめるとか。2000点もの作品をつくるための土をつくり、形をつくり、10日もかけて並べて行き、夜も交代で薪をくべ続けて10日間焼く。なんともすごい体力仕事・知恵仕事です。

岡山市内の備前焼専門店で青みがかった炎が渦を巻いているような模様の花入れを見ました。お店の売りものなので、流石に写真は撮れなかったからお見せできないのが残念。欲しいよ~。でもあまりに高額で手が出ません。その価値はある。

ものづくりは最初はテクニックを高めることが楽しい。そしてその段階から上に行くとテクニックを越えた何かが作品にやどるようになるかどうかが、極める人とそうじゃない人の違いのような気がします。
べてぃの場合はテクニックすら今からなので、関係ないんですけどね。
早く心平らかに土をひねったり仏像を彫ったりして時間をつぶせる幸せな日々が戻って来て欲しいです。



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2011/04/09(Sat) | 旅で出会ったオモシロ&美し:岡山編 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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